石川の地とそこに生きる人との出会い
私は大学を早期卒業したので、就職までに自由な期間がありました。その期間はやってみたいことに挑戦すると決めていて、その一つが”地方の旅館で住み込みで働く”ということでした。旅館でのお仕事は、今までアルバイトなどでも踏み入ったことのない領域だったので、社会人になるまでに挑戦してみたい!という思いと、これまで都会での生活が多かったので、地方での暮らしや人との交流を肌で感じたいという思いがありました。総務省のふるさとワーキングホリデーを調べていくなかで、石川県にご縁があり、参加を決めました。
今回たがわ龍泉閣さんにお世話になり、主に朝食と夕食の準備や配膳、客室の掃除、お客様のお部屋への案内係を担当しました。夕食といっても、日によって宴会場の担当だったり、お食事処での勤務だったりで様々なお仕事をさせてもらい、また、お客様の案内では外国人の方の対応もさせていただきました。
参加した中で印象的だったのは旅館での素敵な仲間との出会いです。仕事を色々教えてくれた、台湾からワーキングホリデーで来ていた子と友達になり、実は、生年月日、生まれた時間まで同じで、運命を感じました!(笑)
旅館の他の職員さんからも”仲良いね〜”と言われていて、今でも連絡を取っています!
他にも、多くの職員さんによくしていただいて、ご飯に連れて行ってもらったり、様々なお話ができて楽しかったです。休日には石川県を一緒に観光して、兼六園、21世紀美術館、石浦神社、金澤神社、金沢城を訪れました。石浦神社では、旅館で仲良くなった3人でお揃えのお守りを買いました!海鮮丼もおいしかったです!
参加から1年ほど経った今でさえ、旅館でお世話になった方の顔が鮮明に浮かびます。石川の魅力を発見できたのも彼らのおかげです。
私の場合、ずっと石川県に行きたかった、というわけではなく、ご縁があってという形だったのですが、石川の魅力をたくさん感じることができました。その地域自体が持つ魅力と、その地域に住む方との交流によって、さらに色んなところへ訪れて様々な出会いを求めたいと思うようになりました。今は、石川県はもちろん、それ以外の地域や、さらには海外などを訪れて、様々な文化、言語(方言)、考え方に触れたいと思っています。
最初の1歩は勇気がいると思います。気にはなってサイトを見ているけれど、結局参加しないという選択をする方もたくさんいるのでしょう。ですが、私はこの事業に参加し、様々な経験をさせていただいたことに心から感謝しています。石川県のサポートも手厚いです。忙しいから...周りがこう言うから…ではなく、自分が本当にやりたいと思ったことに挑戦して楽しんでください!
(取材文:いしかわトライアルステイ事務局 北井)
たがわ龍泉閣
文政2年創業、歴史のある老舗温泉旅館で働こう!